外壁リフォームの費用相場と工法の選び方|失敗しないための基礎知識

外壁リフォームの費用相場と工法の選び方|失敗しないための基礎知識

  • 外壁塗装

「外壁が古くなってきたけど、リフォームっていくらかかるの?」「塗装と張り替え、どっちがいいんだろう?」そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。 外壁リフォームは住宅の寿命を延ばし、見た目も美しくする大切な工事で […]

「外壁が古くなってきたけど、リフォームっていくらかかるの?」「塗装と張り替え、どっちがいいんだろう?」そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

外壁リフォームは住宅の寿命を延ばし、見た目も美しくする大切な工事ですが、工法によって費用が大きく異なります。適切な工法を選ばないと、必要以上にお金がかかったり、数年で再リフォームが必要になったりすることも。

この記事では、外壁リフォームの費用相場から工法の選び方、業者選びのポイントまで詳しく解説します。まずはざっくりとした全体像を把握して、ご自宅に最適なリフォーム方法を見つけましょう。


外壁リフォームの費用相場は60万円〜300万円

まずは気になる費用について見ていきましょう。外壁リフォームの費用は、選ぶ工法によって大きく変わります。一般的な30坪(延床面積約100㎡)の2階建て住宅を例に、工法別の費用相場をまとめました。

工法費用相場(30坪)工期目安耐用年数
塗り替え60万円〜120万円7〜14日10〜20年
カバー工法(重ね張り)150万円〜230万円14〜21日20〜30年
張り替え180万円〜300万円21〜30日30〜40年

※費用は外壁材の種類や住宅の形状、地域によって異なります。足場代を含んだ目安です。

最も費用を抑えられるのは塗り替えですが、外壁材自体が傷んでいる場合は対応できません。一方、張り替えは費用が高い分、下地からやり直すため長持ちします。それぞれの工法には向き・不向きがあるので、詳しくは次のセクションで解説していきます。

坪数別・塗料別 費用早見表

塗り替えの場合、坪数と塗料の種類によって費用が変わります。ご自宅の坪数に合わせて、おおよその費用感を確認してみてください。

坪数シリコン塗料フッ素塗料無機塗料
20坪50〜70万円70〜90万円90〜110万円
30坪60〜90万円90〜120万円120〜150万円
40坪80〜110万円110〜150万円150〜190万円
50坪100〜140万円140〜180万円180〜230万円

※足場代・コーキング打ち替え込みの概算です。住宅の形状や下地の状態により変動します。


外壁リフォームの費用を決める5つの要因

外壁リフォームの費用は、様々な要因によって変動します。見積もりを比較する際に知っておきたいポイントを解説します。

1. 外壁の面積

費用に最も影響するのが外壁の面積です。一般的に、延床面積の1.2〜1.5倍程度が外壁面積の目安と言われています。

延床面積外壁面積目安塗り替え費用目安
20坪(約66㎡)約80〜100㎡50万円〜90万円
30坪(約100㎡)約120〜150㎡60万円〜120万円
40坪(約132㎡)約160〜200㎡80万円〜150万円

2. 選ぶ工法

前述のとおり、塗り替え<カバー工法<張り替えの順で費用が高くなります。現在の外壁の状態によって適切な工法が異なるため、専門業者に診断してもらうことをおすすめします。

3. 使用する材料のグレード

塗り替えの場合は塗料の種類、張り替えの場合は外壁材の種類によって費用が変わります。高グレードな材料ほど費用は上がりますが、耐用年数も長くなる傾向があります。

4. 住宅の形状・高さ

3階建てや複雑な形状の住宅は、足場の設置が難しくなるため費用が上がります。また、隣家との距離が近い場合も足場代が割高になることがあります。

5. 下地の補修範囲

ひび割れやコーキング(外壁材の継ぎ目を埋める防水材)の劣化が激しい場合、補修費用が追加でかかります。コーキングの打ち替えは15万円〜30万円程度が相場です。

足場代の計算方法

見積書で大きな金額を占める足場代。その計算方法を知っておくと、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。

【足場代の計算式】
足場面積(㎡)× 単価(700〜1,000円/㎡)= 足場代

【足場面積の求め方】
(建物の外周 + 8m)× 高さ = 足場面積
※8mは足場を建物から離して設置するための余裕分

【計算例:30坪2階建ての場合】
外周40m、高さ6mと仮定
(40m + 8m)× 6m = 288㎡
288㎡ × 800円 = 約23万円

足場代の相場は15万円〜25万円程度です。これより極端に安い場合は、安全性に問題がある可能性もあるので注意しましょう。

費用シミュレーション例

具体的な費用イメージを掴むため、30坪2階建て住宅の塗り替え費用をシミュレーションしてみましょう。

【条件】築18年・30坪・2階建て・窯業系サイディング・シリコン塗料

項目数量・単価金額
足場設置・撤去200㎡×800円160,000円
飛散防止ネット200㎡×150円30,000円
高圧洗浄150㎡×250円37,500円
養生(窓・床など)一式40,000円
下地補修(ひび割れ等)一式30,000円
コーキング打ち替え180m×900円162,000円
外壁塗装(シリコン3回塗り)150㎡×2,800円420,000円
付帯部塗装(軒天・雨樋等)一式80,000円
合計(税込)約105万円

※上記は一例です。実際の費用は現場の状況や業者によって異なります。

この見積もりは高い?安い?判断基準

業者から見積もりをもらったとき、それが適正価格かどうか判断するポイントをお伝えします。

㎡単価で比較する

見積もり総額を外壁面積で割った「㎡単価」で比較すると、価格の妥当性が判断しやすくなります。

㎡単価判断
4,000円未満要注意:手抜き工事や塗料の品質に問題がある可能性
4,000〜7,000円適正価格帯:塗料グレードにより変動
7,000〜10,000円やや高め:高グレード塗料や付加価値がある場合は妥当
10,000円以上高い:特別な理由がなければ他社と比較を

※塗り替えの場合の目安です。足場代・コーキング・付帯部塗装込みで算出。

極端に安い見積もりは要注意

相場の半額以下など極端に安い見積もりには注意が必要です。以下のような問題が潜んでいる可能性があります。

・塗料を薄めて使用している(耐久性が大幅に低下)
・3回塗りのところを2回で済ませている
・下地処理を省略している
・保証がない、または会社が数年で倒産するリスク


外壁リフォーム3つの工法を徹底比較

ここでは、外壁リフォームの3つの工法について、特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。

塗り替え(外壁塗装)

既存の外壁に新しい塗料を塗る工法です。最も費用を抑えられるリフォーム方法で、約10年ごとのメンテナンスに適しています。

塗料の種類と特徴

塗料の種類㎡単価耐用年数特徴
アクリル1,000〜1,500円5〜8年安価だが耐久性低め。現在はあまり使われない
シリコン2,000〜3,000円10〜15年コスパが良く最も人気。迷ったらこれ
フッ素3,500〜4,500円15〜20年高耐久でメンテナンス頻度を減らしたい方向け
無機4,500〜5,500円20〜25年最高級グレード。長期間美観を維持

塗り替えが向いているケース

・外壁材自体に大きな損傷がない
・築10〜15年程度で初めてのメンテナンス
・費用を抑えたい
・色やイメージを変えたい

カバー工法(重ね張り)

既存の外壁の上から新しい外壁材を張る工法です。既存の外壁を撤去しないため、張り替えより費用と工期を抑えられます。断熱性・遮音性の向上も期待できます。

カバー工法が向いているケース

・塗り替えでは対応できないほど外壁が劣化している
・下地(防水シートや構造体)は問題ない
・断熱性を高めたい
・張り替えより費用を抑えたい

カバー工法の注意点

・建物の重量が増加する(軽量な金属サイディングを選ぶと影響を抑えられる)
・下地に問題がある場合は対応できない
・将来的な張り替え時に撤去費用が高くなる可能性がある

張り替え

既存の外壁材を撤去し、新しい外壁材に張り替える工法です。費用は最も高くなりますが、下地からやり直せるため、長期的に見ると最も確実なリフォーム方法です。

外壁材の種類と特徴

外壁材㎡単価耐用年数特徴
窯業系サイディング4,000〜6,000円30〜40年最も普及・デザイン豊富・コスパ◎
金属サイディング5,000〜8,000円30〜40年軽量で耐震性◎・断熱性高い
モルタル6,000〜9,000円30〜50年自由なデザイン・ひび割れに注意
タイル8,000〜15,000円40〜50年高級感・メンテナンス少なめ

張り替えが向いているケース

・外壁材の損傷が激しい(ひび割れ、反り、剥がれなど)
・下地(防水シートや構造体)にも問題がある
・築30年以上で大規模リフォームを検討
・長期的なメンテナンス費用を抑えたい

工法別費用シミュレーション

同じ30坪の住宅で、3つの工法を選んだ場合の費用・工期・特徴を比較してみましょう。

項目塗り替えカバー工法張り替え
概算費用85万円180万円230万円
工期10日18日25日
耐用年数12年25年35年
30年間の回数2〜3回1回+塗装1回のみ
30年総コスト約255万円約250万円約230万円

※シリコン塗料・窯業系サイディングで計算。実際の費用は条件により異なります。

初期費用は塗り替えが最も安いですが、30年間のトータルコストで見ると張り替えが最も経済的になるケースもあります。ただし、外壁の状態によって最適な選択は異なるため、専門業者に診断してもらった上で判断することをおすすめします。

工法選びの判断基準

現在の状態おすすめ工法
色あせ・軽微なひび割れのみ塗り替え
外壁材の劣化あり、下地は健全カバー工法
外壁材・下地ともに劣化張り替え
迷っている・判断できない専門業者に診断を依頼

外壁リフォームで失敗しないための注意点

外壁リフォームは高額な工事です。後悔しないために、以下のポイントを押さえておきましょう。

外壁塗装の標準工程と日数

まず、外壁塗装がどのような流れで進むのか把握しておきましょう。標準的な工程は以下のとおりです。

工程内容日数目安
1. 足場設置建物周囲に足場を組む1日
2. 高圧洗浄汚れ・コケ・旧塗膜を洗い流す1日
3. 養生窓・床などを保護シートで覆う1日
4. 下地補修ひび割れ補修・コーキング打ち替え1〜2日
5. 下塗り密着性を高める下塗り材を塗布1日
6. 中塗り仕上げ塗料の1回目1日
7. 上塗り仕上げ塗料の2回目1日
8. 付帯部塗装軒天・雨樋・破風などの塗装1〜2日
9. 検査・足場解体仕上がり確認・足場撤去・清掃1日

合計で約10〜14日が目安です。雨天時は塗装作業ができないため、梅雨時期などは工期が延びる可能性があります。

工事中の生活への影響

外壁リフォーム中は、以下のような影響があることを知っておきましょう。

影響内容対策
窓が開けられない養生中・塗装中は窓の開閉不可換気扇やエアコンで対応
洗濯物が干せない塗料の臭い・飛散の可能性室内干しまたはコインランドリー
臭いがする特に油性塗料は臭いが強い水性塗料を選ぶと軽減できる
足場で暗くなる足場とネットで日当たりが悪化10〜14日程度の我慢
騒音がある足場設置・高圧洗浄時に音が出る近隣への事前挨拶を業者に依頼

工事中も普通に生活できますが、窓の開閉と洗濯物については事前に対策を考えておくと安心です。

業者選びのポイント

必ず複数社から見積もりを取る

外壁リフォームは業者によって価格差が大きい工事です。最低でも3社以上から見積もりを取り、価格と内容を比較しましょう。同じ工事内容でも20〜50万円の差が出ることは珍しくありません。

見積書のチェックポイント

・工事内容が項目別に記載されているか(「一式」表記は要注意)
・使用する材料の商品名・メーカーが明記されているか
・面積と単価が明確か
・足場代・養生費が含まれているか
・保証内容と期間が記載されているか

悪徳業者の見分け方

外壁リフォームは悪徳業者が多い業界でもあります。以下のような業者には注意しましょう。

注意すべきサイン具体例対策
飛び込み営業で不安を煽る「今すぐ塗装しないと家が傷む」その場で契約せず、冷静に検討
大幅値引きを強調「本来150万円を今日なら80万円」値引き前の価格に根拠がない
見積もりが相場の半額以下「30坪で30万円でできます」手抜き工事の可能性大
契約を急かす「今日中に決めないと無効」必ず持ち帰って比較検討
会社の実態が不明住所が存在しない、実績がない所在地・施工実績を確認

費用を抑えるコツ

屋根と外壁を同時施工:足場代(15〜25万円)を1回で済ませられる
閑散期を狙う:梅雨時期(6〜7月)や冬場(12〜2月)は割引されることがある
助成金・補助金を活用:自治体によっては10〜20万円の助成あり
相見積もりで価格交渉:適正価格を把握した上で交渉

リフォームのタイミング目安

以下のような症状が出たら、外壁リフォームを検討するサインです。

チョーキング:外壁を触ると白い粉がつく(塗膜の劣化)
色あせ・変色:新築時より明らかに色が変わった
ひび割れ:幅0.3mm以上のひび割れがある
コーキングの劣化:継ぎ目が硬くなり、ひび割れや隙間がある
カビ・コケ:日当たりの悪い面に発生している

一般的に、塗り替えは築10〜15年ごとが目安と言われています。ただし、立地条件や外壁材によって異なるため、気になる症状があれば早めに専門業者に相談しましょう。


外壁リフォームに関するよくある質問

Q. 塗り替えとカバー工法、どちらがおすすめですか?

A. 外壁材の状態によって異なります。外壁材自体に大きな損傷がなければ塗り替えで十分です。外壁材が反っている、ひび割れが多い、サイディングの継ぎ目から水が入っているなどの症状がある場合は、カバー工法か張り替えを検討しましょう。判断が難しい場合は、複数の業者に診断してもらうことをおすすめします。

Q. 外壁リフォームに適した季節はありますか?

A. 春(4〜5月)と秋(9〜11月)が最適と言われています。気温が安定していて、雨も少ないためです。逆に、梅雨時期や真冬(気温5℃以下)は塗料の乾燥に影響が出るため避けた方が良いでしょう。ただし、閑散期は割引されることもあるため、工期に余裕があれば検討する価値はあります。

Q. DIYで外壁塗装はできますか?

A. 技術的には可能ですが、おすすめしません。高所作業の危険性、下地処理の難しさ、塗料の選定ミスによる早期劣化など、リスクが大きいためです。また、DIYで塗装すると次回の塗り替え時に塗料が密着しない可能性もあります。塀や小さな物置程度なら検討できますが、外壁本体は専門業者に依頼することをおすすめします。

Q. 外壁リフォームの保証期間はどれくらいですか?

A. 一般的に5〜10年程度です。塗料メーカーの保証と施工業者の保証があり、保証内容も「塗膜の剥がれのみ」「色あせも含む」など業者によって異なります。保証期間だけでなく、保証の対象範囲と条件を契約前にしっかり確認しましょう。

Q. 助成金や補助金は使えますか?

A. 自治体によっては外壁リフォームに助成金が出る場合があります。特に遮熱塗料や断熱塗料を使用した省エネリフォームは対象になりやすいです。助成金額は10〜20万円程度が相場ですが、制度がない自治体も多いため、お住まいの自治体のホームページで確認してみてください。


まとめ

外壁リフォームについて、ポイントをまとめると以下のとおりです。

・費用相場は塗り替え60〜120万円、カバー工法150〜230万円、張り替え180〜300万円(30坪の場合)
・外壁の状態によって適切な工法が異なる
・塗り替えは約10年ごと、張り替えは30年以上持つことも
複数社から見積もりを取り、㎡単価で比較することが重要
・飛び込み営業や極端な値引きには要注意
・屋根との同時施工や助成金活用で費用を抑えられる
・工事中は窓の開閉や洗濯物の対策が必要

外壁リフォームは決して安い買い物ではありません。だからこそ、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。外壁・塗装コネクトでは複数の業者に一括見積りを依頼できますので、ぜひご活用ください。

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