外壁工事の種類と費用相場|塗装・カバー・張り替えの違いを解説

外壁工事の種類と費用相場|塗装・カバー・張り替えの違いを解説

  • 外壁塗装

「外壁工事って塗装以外にも種類があるの?」「うちの家にはどの工事が合っているんだろう?」そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。 外壁工事には、塗り替え・カバー工法・張り替えなど複数の種類があり、それぞれ費用や […]

「外壁工事って塗装以外にも種類があるの?」「うちの家にはどの工事が合っているんだろう?」そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

外壁工事には、塗り替え・カバー工法・張り替えなど複数の種類があり、それぞれ費用や工期、適した状況が異なります。外壁の状態や予算に合わせて最適な工法を選ぶことが、満足のいくリフォームへの第一歩です。

この記事では、外壁工事の種類と費用相場から、標準工程と日数、工法別の費用シミュレーション、業者選びのポイントまで詳しく解説します。まずはざっくりと全体像をつかんでいきましょう。


外壁工事の種類と費用相場|まずは全体像を把握

外壁工事は大きく分けて3つの種類があります。それぞれの特徴と費用相場を確認しましょう。

外壁工事の3つの種類

①塗り替え(外壁塗装)
既存の外壁に塗料を塗り直す工事。最も一般的で費用も抑えられます。

②カバー工法(重ね張り)
既存の外壁の上から新しい外壁材を張る工事。断熱性向上も期待できます。

③張り替え
既存の外壁を撤去して新しい外壁材に交換する工事。下地から補修できます。

工法別 総合比較表

項目塗り替えカバー工法張り替え
費用(30坪)80万〜150万円150万〜220万円200万〜300万円
工期7〜14日10〜14日14〜30日
耐用年数10〜20年25〜35年30〜40年
下地確認できないできないできる
断熱性向上
建物重量変化なしやや増加変化なし
廃材処分少ない少ない多い

※延床面積30坪(外壁面積約120㎡)の場合の概算です。使用する材料や建物の状態により変動します。

坪数別の費用目安

延床面積塗り替えカバー工法張り替え
20坪60万〜100万円100万〜150万円140万〜200万円
30坪80万〜150万円150万〜220万円200万〜300万円
40坪100万〜180万円200万〜290万円270万〜400万円
50坪120万〜220万円250万〜360万円340万〜500万円

費用だけを見ると塗り替えが最も安いですが、外壁の状態によってはカバー工法や張り替えが必要なケースもあります。詳しい選び方は後ほど解説します。


外壁工事の費用を決める5つの要因

外壁工事の費用は、さまざまな要因によって変動します。見積もりを比較する際に知っておきたいポイントを解説します。

1. 外壁面積

外壁工事の費用は「外壁面積×単価」が基本です。外壁面積は延床面積とは異なり、一般的に延床面積×1.2〜1.7倍程度が目安とされています。

建物の形状が複雑だったり、窓が少なかったりすると外壁面積は増える傾向があります。30坪の住宅なら、外壁面積は100〜130㎡程度が一般的です。

2. 選ぶ工法

前述のとおり、塗り替え・カバー工法・張り替えで費用は大きく異なります。塗り替えを基準にすると、カバー工法は約1.5〜2倍、張り替えは約2〜2.5倍の費用がかかる傾向があります。

3. 使用する材料のグレード

塗り替えの場合は塗料の種類、カバー工法・張り替えの場合は外壁材の種類によって費用が変わります。

材料の種類㎡単価目安耐用年数特徴
【塗料】
シリコン塗料2,000〜3,000円10〜15年コスパ重視の定番
フッ素塗料3,500〜5,000円15〜20年高耐久・色あせしにくい
無機塗料4,500〜6,000円20〜25年最高級・汚れにも強い
【外壁材】
窯業系サイディング4,000〜6,000円20〜30年デザイン豊富・コスパ◎
金属サイディング5,000〜8,000円25〜35年軽量・高耐久
ALCパネル7,000〜10,000円40〜50年断熱性・耐火性◎

4. 下地の状態

外壁の劣化が進んでいると、補修費用が追加でかかります。特に以下の状態は追加費用が発生しやすいポイントです。

劣化の状態追加費用の目安備考
コーキング劣化(軽度)+5万〜10万円増し打ちで対応可能
コーキング劣化(重度)+10万〜20万円打ち替えが必要
外壁のひび割れ+5万〜15万円範囲による
下地の腐食・カビ+15万〜40万円張り替えが必要な場合も

※コーキングとは、外壁材の継ぎ目を埋めるゴム状の充填材のことです。

5. 足場代

どの工法でも足場の設置は必要です。足場代は全体費用の15〜20%を占める重要な項目です。

足場代の計算方法

足場代は以下の計算式で算出できます。

足場代 = 足場面積 × 単価(700〜1,000円/㎡)

足場面積は外壁面積より大きくなり、一般的に(建物の外周+8m)×高さで計算します。

項目内訳金額
足場設置200㎡×800円160,000円
飛散防止ネット200㎡×150円30,000円
足場代合計190,000円

※30坪・2階建て住宅の場合の目安です。


外壁工事の標準工程と日数

外壁工事がどのような流れで進むのか、工法別の標準工程と日数を確認しておきましょう。

塗り替え(外壁塗装)の標準工程

工程日数内容
1. 足場設置1日足場を組み、飛散防止ネットを設置
2. 高圧洗浄1日外壁の汚れ・コケ・旧塗膜を洗浄
3. 下地処理1〜2日ひび割れ補修、コーキング処理
4. 養生1日窓・玄関などを保護シートで覆う
5. 下塗り1日密着性を高める下地塗料を塗布
6. 中塗り1日仕上げ塗料の1回目を塗布
7. 上塗り1日仕上げ塗料の2回目を塗布
8. 付帯部塗装1〜2日雨樋・軒天・破風板などを塗装
9. 検査・手直し1日仕上がり確認、必要に応じて補修
10. 足場撤去1日足場を解体・撤去
合計10〜14日

※天候により工期が延びる場合があります。雨天時は塗装作業ができません。

カバー工法・張り替えの標準工程

工程カバー工法張り替え
足場設置1日1日
既存外壁撤去なし3〜5日
下地補修1〜2日2〜4日
防水シート施工1日1〜2日
外壁材取り付け4〜6日5〜8日
コーキング処理1〜2日1〜2日
検査・足場撤去1〜2日1〜2日
合計10〜14日14〜24日

工事中の生活への影響

外壁工事中は日常生活に影響が出ます。事前に把握しておきましょう。

影響期間対策
騒音足場設置・撤去時(各1日)事前に近隣へ挨拶
窓が開けられない塗装期間中(4〜5日)エアコンで対応
洗濯物が干せない工事期間中室内干し・乾燥機を活用
車の移動足場設置範囲による近隣駐車場を確保
塗料のにおい塗装期間中水性塗料は比較的少ない

工法別 費用シミュレーション|30坪の場合

同じ条件の住宅で、工法によって費用がどう変わるのか、具体的なシミュレーションで比較してみましょう。

シミュレーション条件

・築20年・延床面積30坪・2階建て
・外壁面積:約120㎡
・既存外壁:窯業系サイディング
・コーキング劣化あり(打ち替え必要)

【パターン1】塗り替え(シリコン塗料)

項目数量単価金額
足場設置・撤去200㎡800円160,000円
飛散防止ネット200㎡150円30,000円
高圧洗浄120㎡200円24,000円
下地処理一式40,000円
コーキング打ち替え150m900円135,000円
下塗り120㎡600円72,000円
中塗り・上塗り120㎡2,400円288,000円
付帯部塗装一式80,000円
諸経費一式51,000円
合計(税抜)880,000円
税込総額約97万円

【パターン2】カバー工法(金属サイディング)

項目数量単価金額
足場設置・撤去200㎡800円160,000円
飛散防止ネット200㎡150円30,000円
下地調整一式50,000円
胴縁(下地材)設置120㎡800円96,000円
金属サイディング120㎡6,500円780,000円
コーキング処理一式100,000円
付帯部処理一式120,000円
諸経費一式84,000円
合計(税抜)1,420,000円
税込総額約156万円

【パターン3】張り替え(窯業系サイディング)

項目数量単価金額
足場設置・撤去200㎡800円160,000円
飛散防止ネット200㎡150円30,000円
既存外壁撤去120㎡1,500円180,000円
廃材処分一式100,000円
下地補修一式150,000円
防水シート120㎡500円60,000円
窯業系サイディング120㎡5,000円600,000円
コーキング処理一式130,000円
付帯部処理一式130,000円
諸経費一式100,000円
合計(税抜)1,640,000円
税込総額約180万円

工法別シミュレーション比較まとめ

工法費用工期次回メンテ
塗り替え約97万円約10〜14日10〜15年後
カバー工法約156万円約10〜14日25〜30年後
張り替え約180万円約14〜24日30〜35年後

塗り替えとカバー工法の差額は約60万円ですが、次回メンテナンスまでの期間が大きく異なります。今後長く住む予定なら、長期的なコストで比較することも大切です。


外壁工事で失敗しないための実践ポイント

外壁工事は高額な買い物です。失敗しないために、知っておきたいポイントをお伝えします。

相見積もりは必須

外壁工事では必ず2〜3社から見積もりを取ることをおすすめします。業者によって提案する工法や価格が異なることも多く、1社だけでは適正価格かどうか判断できません。

「この見積もりは高い?安い?」の判断基準

見積もりの適正さは㎡単価で比較すると判断しやすくなります。

工法適正な㎡単価要注意ライン
塗り替え(シリコン)7,000〜10,000円/㎡5,000円以下 or 13,000円以上
塗り替え(フッ素)9,000〜12,000円/㎡6,000円以下 or 15,000円以上
カバー工法12,000〜16,000円/㎡9,000円以下 or 20,000円以上
張り替え15,000〜22,000円/㎡12,000円以下 or 28,000円以上

※足場代込み、標準グレード材料の場合の目安です。

極端に安い見積もりは要注意です。材料のグレードを落としている、工程を省いている、下請けに丸投げしているなどの可能性があります。

見積書のチェックポイント

見積書を受け取ったら、以下の点を確認しましょう。

①工事面積は㎡で明記されているか
「一式」表記ばかりの見積書は要注意です。

②使用材料のメーカー名・商品名があるか
具体的な製品名がないと、どんな材料を使うのかわかりません。

③工程が詳細に記載されているか
塗り替えなら「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが基本です。

④保証内容と期間が明記されているか
塗り替えなら5〜10年、カバー工法・張り替えなら10〜15年程度の保証が目安です。

悪徳業者の見分け方

残念ながら、外壁工事業界には悪徳業者も存在します。以下のような業者には注意してください。

要注意のサイン対策
突然訪問して「今すぐ工事が必要」と言うその場で契約せず、他社にも相談
「今日契約すれば半額」など大幅値引き値引き前の価格が適正か確認
見積もりが「外壁工事一式」のみ内訳の詳細を出し直してもらう
相場より極端に安い安さの理由を確認、手抜き工事に注意
工事前に全額前払いを要求完了後払いの業者を選ぶ
契約書を渡さない書面がない契約は絶対にしない

補助金・助成金を活用しよう

自治体によっては、外壁工事に対する補助金や助成金制度を設けている場合があります。特に断熱性向上を目的とした工事(遮熱塗料の使用やカバー工法など)は対象になりやすい傾向です。

補助金は工事前の申請が必要なケースがほとんどです。契約前にお住まいの自治体の窓口やホームページで確認してみてください。金額は工事費の5〜10%、上限5万〜20万円程度のところが多いです。


外壁工事に関するよくある質問

Q. 外壁工事は何年ごとに必要ですか?

A. 塗り替えの場合は10〜15年ごとが目安です。カバー工法や張り替えを行った場合は、その後25〜35年程度は大規模な工事は不要ですが、10〜15年ごとの塗装メンテナンスは必要になります。

Q. 塗り替え・カバー工法・張り替え、どれを選べばいいですか?

A. 外壁材自体が健全なら塗り替えで十分です。外壁材の劣化が進んでいるが下地は問題なければカバー工法、下地まで傷んでいたり雨漏りがあれば張り替えを検討しましょう。最終的には業者に現地調査をしてもらうのが確実です。

Q. 外壁工事に最適な時期はありますか?

A. 一般的に春(4〜5月)と秋(9〜11月)が最適と言われています。気温10〜30℃、湿度85%以下の条件が塗料の乾燥に適しているためです。ただし、現在は塗料の性能が向上しており、真夏や真冬を除けば年間を通じて施工可能な業者も多いです。

Q. 外壁と屋根は同時に工事した方が良いですか?

A. 可能であれば同時施工をおすすめします。足場代が1回分で済むため、別々に行うより15万〜25万円程度お得になることが多いです。

Q. 工事中は家にいなければいけませんか?

A. 基本的に留守でも問題ありません。ただし、足場設置日、工事完了検査日など、立ち会いが必要な日があります。事前に業者と確認しておきましょう。

Q. 見積もりは何社から取るべきですか?

A. 最低でも2〜3社から取ることをおすすめします。5社以上になると比較が大変になるため、3〜4社程度が適切でしょう。


まとめ|外壁工事は状態に合った工法選びが大切

外壁工事について、ポイントを整理しておきましょう。

外壁工事は塗り替え・カバー工法・張り替えの3種類
・費用は塗り替え80万〜150万円、カバー工法150万〜220万円、張り替え200万〜300万円程度(30坪)
外壁の状態に合った工法を選ぶことが重要
・下地が健全なら塗り替え、劣化が進んでいればカバー工法や張り替えを検討
・見積もりは㎡単価で比較すると適正価格が判断しやすい
必ず2〜3社から見積もりを取って比較する
・即決を迫る業者や極端に安い業者には注意

外壁工事は家を守る大切な工事です。焦らず、複数の業者から見積もりを取り、じっくり比較検討してください。

外壁・塗装コネクトでは、複数の優良業者に一括で見積もり依頼ができます。外壁工事を検討中の方は、ぜひご活用ください。

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