外壁塗装の工程を完全ガイド|各ステップの内容・日数・チェックポイント

外壁塗装の工程を完全ガイド|各ステップの内容・日数・チェックポイント

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「外壁塗装ってどんな流れで進むの?」「工事は何日くらいかかる?」「手抜き工事を見抜くにはどこを見ればいい?」——外壁塗装を初めて依頼する方にとって、工事の具体的な流れがわからないのは不安ですよね。 外壁塗装は約10〜14 […]

「外壁塗装ってどんな流れで進むの?」「工事は何日くらいかかる?」「手抜き工事を見抜くにはどこを見ればいい?」——外壁塗装を初めて依頼する方にとって、工事の具体的な流れがわからないのは不安ですよね。

外壁塗装は約10〜14日間、8つの工程を経て完成します。それぞれの工程には明確な役割があり、どれか1つでも手を抜くと塗装の耐久性に大きく影響します。

この記事では、外壁塗装の全工程の内容・日数の目安・施主が確認すべきポイントまで、まとめて解説します。工程を知っておくことで手抜き工事のリスクを減らし、納得のいく仕上がりを手に入れましょう。


外壁塗装の工程一覧|全体の流れと日数の目安

まずは結論から。外壁塗装の標準的な工程と、それぞれにかかる日数をまとめました。

工程日数目安概要天候制限
1. 足場設置1日建物の周囲に足場を組み、飛散防止ネットを張る小雨でも可
2. 高圧洗浄1日外壁の汚れ・コケ・旧塗膜を水圧で洗い流す小雨でも可
3. 下地処理1〜2日ひび割れ補修・コーキング打替え・ケレン作業雨天は一部不可
4. 養生半日〜1日窓・ドア・車などを塗料の飛散から保護小雨でも可
5. 下塗り1日密着性を高めるプライマー・シーラーを塗布雨天NG
6. 中塗り1日仕上げ塗料の1回目。塗膜に厚みを出す雨天NG
7. 上塗り1日仕上げ塗料の2回目。色ムラを整え耐久性を確保雨天NG
8. 点検・足場撤去1日仕上がりを確認し、養生を外して足場を解体小雨でも可

※30坪・2階建て住宅の目安です。天候や建物の状態により前後します。各塗りの間には乾燥時間が必要なため、同じ日に2工程を行うことはできません。塗装工程は気温5℃以上・湿度85%以下が施工条件です。

外壁塗装は「下塗り→中塗り→上塗り」の3回塗りが基本です。これを省略して2回塗りにしたり、乾燥時間を十分にとらなかったりすると、数年で塗膜が剥がれるリスクがあります。以降の章で各工程を詳しく見ていきましょう。


外壁塗装の工程①〜④|準備段階の重要ポイント

外壁塗装は「塗る」工程に目が行きがちですが、実は準備段階の品質が仕上がりの8割を決めると言われています。

工程① 足場設置(1日)

建物の周囲に作業用の足場を組み、飛散防止ネット(メッシュシート)で覆います。足場は職人の安全と作業効率を確保するために不可欠で、省略することはできません。

足場代の計算方法:足場代は「足場架面積(㎡)× ㎡単価(約700〜1,000円)」で算出します。30坪・2階建て(外周約30m・高さ約6m)の場合、足場架面積は約180〜200㎡。㎡単価800円で計算すると約14.4〜16万円、飛散防止ネット代(約3〜5万円)を加えて合計約18〜21万円が目安です。

施主のチェックポイント:足場の設置前に、建物周辺の植木鉢や自転車など移動できるものは事前にずらしておきましょう。隣家との距離が近い場合は、足場の組み方について事前に業者と確認しておくと安心です。

工程② 高圧洗浄(1日)

業務用の高圧洗浄機を使い、外壁に付着した汚れ・コケ・カビ・古い塗膜を洗い流します。水圧は家庭用の数倍〜数十倍。汚れが残ったまま塗装すると、新しい塗料が密着せず早期の剥がれにつながります。

施主のチェックポイント:洗浄日は洗濯物を外に干せません。水しぶきがかなり飛ぶため、隣家への挨拶は足場設置前に済ませておくのが理想です。洗浄後は外壁を1〜2日乾燥させてから次の工程に進むのが正しい手順です。

工程③ 下地処理(1〜2日)

外壁塗装の工程の中で最も仕上がりに影響するのが下地処理です。具体的には以下の作業を行います。

作業内容目的
ひび割れ(クラック)補修シーリング材やパテで充填雨水浸入の防止
コーキング打替え劣化したコーキング(※外壁の目地を埋める防水材)を撤去し、新しく充填防水性の回復
ケレンやすりやスクレーパー(※塗膜を削り取る工具)で旧塗膜の浮き・サビを除去新しい塗料の密着性を確保
爆裂補修モルタルやALC(※軽量気泡コンクリートの外壁材)の剥離・膨れを補修下地の平滑化

下地処理が不十分だと、どんなに高価な塗料を使っても数年で剥がれてしまいます。見積書に「下地処理」の項目が明記されているかは必ず確認しましょう。

工程④ 養生(半日〜1日)

養生(ようじょう)とは、塗装しない部分をビニールシートやマスキングテープで覆い、塗料の飛散から保護する作業です。窓・ドア・エアコン室外機・車・植木などが対象になります。

施主のチェックポイント:養生期間中は窓が開けられなくなるため、換気が必要な部屋がある場合は事前に業者に相談してください。エアコンの室外機は養生で覆われますが、通気口が確保されていればエアコンの使用は可能です。


外壁塗装の工程⑤〜⑧|塗装から完了までの流れ

工程⑤ 下塗り(1日)

下塗りは、外壁と仕上げ塗料をしっかり密着させるための「接着剤」のような役割を持つ工程です。使用する下塗り材は外壁材の種類や状態に合わせて選びます。

下塗り材用途
プライマー金属部分やサビ止めが必要な箇所に使用
シーラー吸い込みの多い外壁(モルタル・ALC等)に使用。塗料の吸い込みを抑える
フィラー下地の凹凸を埋めて平滑にする。厚塗りタイプ

下塗りの色は白や透明が一般的で、仕上げの色とは異なります。下塗りを省略すると塗料の密着力が大幅に低下し、早期の剥離や膨れの原因になります。

工程⑥ 中塗り(1日)

仕上げ塗料の1回目の塗布です。塗膜に厚みを出し、塗料本来の性能(防水・遮熱・防汚など)を発揮させるために欠かせない工程です。中塗りと上塗りには同じ塗料を使用するのが標準です。

乾燥時間の重要性:中塗りの後は、塗料メーカーが指定する乾燥時間(一般的に3〜6時間以上、理想は翌日以降)を確保してから上塗りに進む必要があります。乾燥が不十分なまま上塗りをすると、塗膜の内側に水分が閉じ込められ、膨れや剥がれの原因になります。

工程⑦ 上塗り(1日)

仕上げ塗料の2回目の塗布です。中塗りで出た色ムラやローラーの跡を整え、均一で美しい仕上がりにします。上塗りによって塗膜の厚みが規定値に達し、塗料が持つ耐用年数どおりの性能を発揮できるようになります。

施主のチェックポイント:中塗りと上塗りの色を変える業者もいます。これは「塗り残しがないか確認するため」の方法で、悪い対応ではありません。心配な場合は契約前に「3回塗りの管理方法」を確認しておくとよいでしょう。

工程⑧ 点検・足場撤去(1日)

すべての塗装が完了したら、業者と施主で仕上がりの最終確認を行います。養生を外し、塗り残しや色ムラ・液だれがないかをチェックした後、足場を撤去して工事完了です。

施主のチェックポイント:足場を撤去すると再確認が難しくなります。足場がある状態で必ず施主立ち合いの点検を行い、気になる箇所があればその場で伝えましょう。確認すべきポイントは以下のとおりです。

確認項目チェック内容
□ 塗り残し・色ムラ全体を見て、塗り残しや色の濃淡の偏りがないか
□ 液だれ・塗料の飛び散り窓ガラス・サッシ・地面に塗料が付着していないか
□ コーキングの仕上がり目地が均一に充填されているか。はみ出しや隙間がないか
□ 養生の剥がし忘れテープやシートの取り残しがないか
□ 建物周辺の清掃足場の跡、塗料カス、廃材などが残っていないか

外壁塗装の工程で手抜きを防ぐための実践ノウハウ

手抜き工事が起きやすい工程と見分け方

外壁塗装のトラブルの多くは、目に見えにくい工程での手抜きが原因です。特に注意すべき工程を知っておきましょう。

手抜きが起きやすい工程よくある手抜きの内容施主ができる対策
高圧洗浄洗浄が不十分で汚れが残っている洗浄後に外壁を触って汚れが残っていないか確認
下地処理ひび割れ補修やケレンを省略・簡略化見積書に下地処理の項目があるか確認
下塗り下塗りを省略し、2回塗りで済ませる下塗りの色(白・透明)を目視で確認
乾燥時間乾燥不十分なまま次の工程に進む工程表で各塗りが別日になっているか確認
中塗り・上塗り仕上げを1回塗りで済ませる工程写真の提出を契約時に依頼する

適正な工事と手抜き工事の見積もり比較

手抜き工事をする業者は、見積書の段階で兆候が見えることがあります。同じ条件(30坪・2階建て・シリコン塗料)で、適正な業者と手抜きリスクのある業者の見積もりがどう違うか比較してみましょう。

項目適正な業者の見積もり手抜きリスクのある見積もり
足場設置・撤去約18万円(200㎡×900円)約10万円(相場より大幅に安い)
高圧洗浄約3万円(120㎡×250円)記載なし or 「洗浄込み」
下地処理・ケレン約5万円(内容が明記)記載なし
コーキング打替え約12万円(打替え・㎡単価記載)約5万円(「増し打ち」のみ)
下塗り約8万円(製品名・㎡単価記載)記載なし(2回塗りの可能性)
中塗り・上塗り約25万円(製品名・㎡単価記載)「塗装一式 30万円」(内訳不明)
付帯部・諸経費約15万円約10万円
合計約86万円約55万円

極端に安い見積もりは魅力的に見えますが、安さの理由が「工程の省略」であれば、数年で塗膜が剥がれ、結局は塗り直しの費用がかかってしまいます。㎡単価の内訳が項目ごとに記載されているか、3回塗りが明記されているかを必ず確認しましょう。

工程管理で確認すべき3つのポイント

①工程表(スケジュール表)を事前にもらう:優良な業者は工事開始前に、日ごとの作業内容をまとめた工程表を提出してくれます。各塗りが別日に設定されているか、乾燥時間が確保されているかを確認しましょう。

②工程ごとの写真報告を依頼する:下塗り・中塗り・上塗りの各工程で作業中の写真を撮影・報告してもらうことで、3回塗りが確実に行われているか確認できます。契約時に「工程写真の提出」を依頼しておくのがおすすめです。

③雨天時の対応を確認する:外壁塗装は気温5℃以上・湿度85%以下が施工可能な条件とされています。雨天や湿度が高い日に無理に塗装すると、塗膜の密着不良や白濁(※塗膜が白く曇る現象。「かぶり」とも呼ばれます)の原因になります。工期が延びても天候に合わせて柔軟に対応してくれる業者が信頼できます。

工事中の生活への影響まとめ

影響項目期間・タイミング対策
窓の開閉制限養生中〜足場撤去まで(約7〜10日間)事前に換気したい部屋を業者に伝える
洗濯物が外に干せない高圧洗浄日・塗装期間中室内干しまたはコインランドリーを利用
塗料の臭い塗装工程中(3〜5日間)水性塗料を選ぶと臭いが少ない
騒音足場設置・撤去日、高圧洗浄日特に大きな音が出る日を事前に確認
車の移動足場設置前〜撤去後駐車スペースが塞がれる場合は代替場所を確保

外壁塗装は基本的に普通に生活しながら進められますが、窓の開閉や洗濯物など日常生活に多少の制限が出ます。事前に工程表をもらい、影響の大きい日を把握しておくとストレスなく過ごせるでしょう。

見積書で確認すべき工程関連の項目

確認項目チェック内容
□ 高圧洗浄項目として記載されているか
□ 下地処理(ひび割れ補修・ケレン)項目として記載されているか。「一式」だけでなく内容が明記されているか
□ コーキング「打替え」か「増し打ち」か明記されているか
□ 塗装回数「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが明記されているか
□ 塗料の製品名メーカー名・品番が記載されているか。「シリコン塗料」だけでは不十分
□ 塗装面積「㎡」単位で記載されているか。「一式」だけの見積もりは注意

これらの項目が不明瞭な見積書は、工程の品質管理に不安が残ります。複数の業者から見積もりを取り、項目の記載内容を比較することで、信頼できる業者を見極めやすくなります。


外壁塗装の工程に関するよくある質問

Q. 外壁塗装の工程は全部で何日かかりますか?

A. 30坪・2階建ての住宅で約10〜14日間が一般的です。雨天による中断があると2〜3週間かかる場合もあります。各塗りの間に乾燥時間が必要なため、工期が極端に短い(5日程度など)場合は手抜きの可能性があるため注意しましょう。

Q. 工事中は家にいないといけませんか?

A. 基本的に外出してもかまいません。ただし、工事初日(足場設置時の周辺確認)と最終日(仕上がり点検の立ち合い)は在宅をおすすめします。不在時の施錠や鍵の管理については、事前に業者と取り決めておきましょう。

Q. 雨の日は工事が止まるのですか?

A. 塗装工程(下塗り・中塗り・上塗り)は雨天時に施工できません。雨天や湿度85%以上の環境で塗装すると、塗膜の密着不良や白濁の原因になります。ただし、足場設置・高圧洗浄・養生など塗装以外の工程は、小雨程度であれば進められることもあります。

Q. 「3回塗り」と「2回塗り」では何が違いますか?

A. 3回塗り(下塗り+中塗り+上塗り)は塗料メーカーが標準仕様として指定している塗装方法です。2回塗りでは塗膜の厚みが不足し、塗料本来の耐用年数を発揮できません。見積書に「3回塗り」が明記されているかは必ず確認してください。

Q. 外壁塗装の工程で施主が特に見ておくべきタイミングはいつですか?

A. 特に重要なのは3つのタイミングです。①下地処理の完了後(ひび割れ補修やケレンが丁寧に行われているか)、②下塗り完了後(白や透明の下塗りが全面に塗られているか)、③上塗り完了後の最終点検(足場撤去前に必ず立ち合い確認)。工程写真の報告を契約時に依頼しておけば、すべてのタイミングを確認できます。


まとめ:外壁塗装の工程を知ることが、手抜き工事を防ぐ最大の武器

今回の記事のポイントをまとめます。

外壁塗装は足場設置→高圧洗浄→下地処理→養生→下塗り→中塗り→上塗り→点検・足場撤去の8つの工程で進み、30坪の住宅で約10〜14日間かかるのが標準です。

特に重要なのは下地処理と3回塗りの工程です。この2つが確実に行われるかどうかで、塗装の耐久性が大きく変わります。手抜き工事を防ぐためには、事前に工程表をもらう、工程写真の提出を依頼する、見積書の記載内容を確認するといった対策が有効です。

適正な工事を行ってくれる業者を見つけるには、複数の業者から相見積もりを取って工程や見積もり内容を比較することが大切です。外壁・塗装コネクトでは、複数の塗装業者に一括で見積もりを依頼できます。外壁塗装を検討している方は、まずは見積もりで工程や費用を確認してみてはいかがでしょうか。

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