外壁張り替えの費用相場と失敗しない業者選びのポイントを徹底解説

外壁張り替えの費用相場と失敗しない業者選びのポイントを徹底解説

  • 外壁塗装

「そろそろ外壁をどうにかしなければ…」と感じながらも、張り替えと塗装のどちらが良いのか、費用はどのくらいかかるのか、なかなか判断がつかない方も多いのではないでしょうか。外壁の張り替えは、塗装と比べて費用も大きく、工事期間 […]

「そろそろ外壁をどうにかしなければ…」と感じながらも、張り替えと塗装のどちらが良いのか、費用はどのくらいかかるのか、なかなか判断がつかない方も多いのではないでしょうか。外壁の張り替えは、塗装と比べて費用も大きく、工事期間も長くなりがちです。だからこそ、事前にしっかりと情報を集めておくことがとても大切です。

この記事では、外壁張り替えにかかる費用の相場から、工法・素材の種類、業者選びのポイント、よくある疑問まで、初めての方にもわかりやすく解説します。まずはざっくりと全体像をつかんで、安心してリフォームの検討を進めてください。


外壁張り替えの費用相場はどのくらい?まず結論から

外壁の張り替えとは、既存の外壁材をすべて撤去・解体し、新しい外壁材を取り付ける工事のことです。塗装リフォームとは異なり、外壁そのものを新しくするため、費用は大きくなる傾向があります。

一般的な住宅(30〜40坪)での外壁張り替え費用の目安は以下のとおりです。

工事の種類費用の目安(30〜40坪)工期の目安
外壁塗装(比較用)60万〜100万円程度1〜2週間
外壁カバー工法(重ね張り)100万〜180万円程度2〜3週間
外壁張り替え(全撤去)150万〜250万円程度3〜5週間

※上記はあくまで目安です。使用する外壁材の種類、住宅の形状・階数、足場の規模によって大きく異なります。詳細は必ず複数業者への見積もりでご確認ください。

坪数別・工法別 費用早見表

住宅の大きさ別に、工法ごとのおおよその費用感をまとめました。あくまで参考値ですが、予算計画の出発点としてご活用ください。

住宅の広さ外壁塗装カバー工法張り替え
20坪(外壁約80〜100㎡)40万〜65万円70万〜120万円100万〜160万円
30坪(外壁約120〜150㎡)60万〜100万円100万〜160万円150万〜210万円
40坪(外壁約160〜200㎡)80万〜130万円140万〜200万円200万〜260万円

※足場代・廃材処分費・下地補修費を含む概算です。住宅の形状・階数・使用する外壁材のグレードにより大きく変動します。

張り替え工事は、既存の外壁材を撤去する「解体費用」が別途かかる点が、カバー工法との大きな違いです。ただし、下地の状態を直接確認・補修できるため、建物の長期的な健全性を保つうえで有効な選択肢と言われています。次のセクションから、費用の内訳や選択のポイントをさらに詳しく見ていきましょう。


外壁張り替えの費用を左右する主な要因

「同じ家でも業者によって見積もりが全然違う…」ということは珍しくありません。それには、費用を決める複数の要因が絡み合っているからです。主な要因を一つひとつ整理しておきましょう。

①外壁の面積

外壁張り替えの費用は、基本的に「外壁面積(㎡)× 工事単価」で計算されます。外壁面積は住宅の延床面積と形状によって異なり、一般的に30坪の2階建て住宅では外壁面積が120〜150㎡程度になることが多いでしょう。凹凸の多い形状や3階建ての住宅は面積が増え、費用も高くなる傾向があります。

②使用する外壁材の種類

外壁材の種類によって材料費が大きく変わります。一般的な窯業系(ようぎょうけい)サイディング(セメントと繊維質を混ぜて成形したボード状の外壁材)であれば㎡あたり3,000〜8,000円程度ですが、金属系や高耐久素材になると1万円を超えるケースもあります。

③足場の設置費用

外壁工事には必ず足場が必要です。足場代は住宅1棟あたり15万〜25万円程度かかることが多く、計算式の目安は「外壁面積(㎡)× 700〜900円」とされています。塗装と張り替えを同時に行う場合、足場代を節約できるケースもあるため、まとめてリフォームを検討するのも一つの方法です。

④既存外壁の撤去・廃材処分費

カバー工法と異なり、張り替えでは既存の外壁材を撤去する工程が発生します。撤去・廃材処分費として8万〜20万円程度が追加でかかる場合が多く、アスベスト(石綿)含有材が使われていた場合は専門的な除去作業が必要となり、さらに30万〜100万円以上の費用が加わることもあります。1990年以前に建てられた住宅では特に確認が必要です。

⑤下地の補修状態

外壁を剥がしたあとに下地(構造材や防水紙など)の傷みが見つかった場合、補修費用が別途かかることがあります。部分補修であれば5万〜15万円程度ですが、広範囲にわたる場合はさらに費用が増えます。築年数が20年以上の住宅や、過去に雨漏りが起きていた住宅では特に注意が必要です。

費用シミュレーション例:築20年・30坪・2階建ての場合

実際の費用感をイメージしやすいよう、具体的な条件でシミュレーションしてみます。

【条件】築20年・延床面積30坪・2階建て・窯業系サイディング(標準グレード)への張り替え

費用項目数量・単価の目安金額の目安
外壁材(窯業系サイディング)130㎡ × 4,500円/㎡約58万円
施工(取り付け)費130㎡ × 3,000円/㎡約39万円
既存外壁の撤去・廃材処分費一式約10万円
足場設置・撤去費130㎡ × 800円/㎡約10万円
防水テープ・透湿防水シート等の副資材一式約5万円
下地補修費(部分補修)一式(状態による)約8万円
合計(税込)約143万〜165万円

※上記はあくまで試算例です。実際の費用は住宅の状態・地域・業者によって異なります。下地の傷みが大きい場合や高グレード外壁材を選ぶ場合はさらに費用が増加します。

この試算からわかるように、外壁材の材料費と施工費だけで全体の7〜8割を占めることが多いため、外壁材のグレード選びが総費用に大きく影響します。


外壁材の種類と特徴を比較|張り替えで選べる主な素材

外壁の張り替えを行う際、どの外壁材を選ぶかは仕上がりや費用・メンテナンスに大きく影響します。代表的な外壁材の特徴を比較してみましょう。

外壁材の種類材料費の目安(㎡)耐用年数の目安メンテナンス頻度特徴
窯業系サイディング3,000〜8,000円25〜30年7〜10年ごとに塗装国内で最も普及。デザインが豊富でコスパが良い
金属系サイディング(ガルバリウム鋼板など)4,000〜10,000円30〜40年15〜20年ごとに塗装軽量で耐震性が高い。錆びにくく耐久性に優れる
樹脂系サイディング5,000〜10,000円30〜50年ほぼ不要(色褪せあり)塗装不要で長持ち。北米では主流だが日本では普及が少ない
ALC(軽量気泡コンクリート)5,000〜12,000円60年以上(要定期塗装)5〜10年ごとに塗装断熱・防音性が高い。定期的な塗装メンテが必要
木質系サイディング6,000〜15,000円15〜25年5〜7年ごとに塗装自然素材の風合いが魅力。定期的なメンテが必要

※耐用年数はメンテナンス状況や気候条件によって異なります。あくまで目安としてご参照ください。

「こんな家にはこの外壁材」選び方ガイド

こんな方・こんな家におすすめの外壁材理由
コスパ重視・初めての張り替え窯業系サイディング価格が手頃でデザインの選択肢が多い
長期間メンテを減らしたい金属系サイディング・樹脂系耐久性が高くメンテナンス頻度が少ない
断熱・防音も強化したいALC(軽量気泡コンクリート)断熱・防音・耐火性能が優れている
自然素材の温かみを重視木質系サイディング独特の風合いが出るが定期メンテが必要
耐震性を高めたい(築古住宅)金属系サイディング(軽量)窯業系より30〜40%軽く、建物への負荷が小さい

「張り替え」と「カバー工法(重ね張り)」はどちらが良い?

外壁リフォームには「既存を撤去して新しくする張り替え」のほかに、既存の外壁の上から新しい外壁材を重ねる「カバー工法(重ね張り)」という方法もあります。

比較項目外壁塗装カバー工法(重ね張り)張り替え(全撤去)
費用目安(30坪)60万〜100万円100万〜160万円150万〜210万円
工期1〜2週間2〜3週間3〜5週間
下地の確認×(確認できない)×(確認できない)◎(剥がすので確認可能)
建物への負荷変化なし重量増加の可能性あり新材に変わるため軽減も可
施工回数の限界何度でも可原則1回まで制限なし
向いているケース外壁材が健全で塗膜劣化のみ下地が健全で費用を抑えたい雨漏り・下地の傷みが心配な場合

雨漏りや下地の傷みが疑われる場合は張り替えが推奨されることが多いですが、下地が健全であればカバー工法でコストを抑える選択肢もあるでしょう。業者に現地調査を依頼し、プロの意見を参考にするのが確実です。

長期コストシミュレーション:30年間のトータルコスト比較

初期費用だけでなく、30年間のトータルコストで考えると、選ぶ工法・外壁材によって差が生じます。30坪の住宅を例に試算してみましょう。

選択肢初回費用30年間の追加メンテ30年トータル(概算)
外壁塗装のみ(10年ごとに塗装)約80万円2回 × 80万円=約160万円約240万円
カバー工法(金属系)+その後塗装1回約140万円1回 × 80万円=約80万円約220万円
張り替え(金属系サイディング)約190万円塗装1回 × 80万円=約80万円約270万円
張り替え(樹脂系サイディング・メンテほぼ不要)約200万円軽微な補修のみ 約10万円約210万円

※あくまで試算例です。将来の物価・人件費変動は考慮していません。メンテナンス頻度は使用材料・環境によって異なります。

初期費用だけを見ると張り替えが高く見えますが、長期的には樹脂系などメンテナンスコストが低い素材を選ぶことで、トータルコストを抑えられる可能性があります。「今だけ」ではなく「これからも」を見据えた選択が重要です。


失敗しないための実践ノウハウ|業者選びと注意点

外壁の張り替えは高額な工事だからこそ、業者選びと事前確認がとても大切です。ここでは、後悔しないためのポイントをまとめました。

複数の業者に相見積もりを取ることが基本

外壁張り替えの見積もりは、最低でも3社以上に依頼することをおすすめします。同じ工事内容でも、業者によって30万〜50万円以上の差が生じることも珍しくありません。相見積もりを取ることで、適正価格の把握と業者の対応力の比較が同時にできます。

見積書でチェックしたいポイント

見積書をもらったときに確認しておきたい項目があります。以下の項目が明記されているかを必ず確認してください。

  • 外壁材の品番・グレード・㎡あたり単価が明記されているか
  • 足場費・撤去費・廃材処分費が個別に記載されているか
  • 下地補修費が含まれているか(「別途」になっていないか)
  • 保証期間(最低5年以上が望ましい)と保証内容が記載されているか
  • 工事工程と工期が明示されているか
  • コーキング(シーリング)打ち替え費用が含まれているか

これらの項目が曖昧なまま契約してしまうと、追加費用が発生するトラブルにつながることがあります。不明な点は遠慮せず質問しましょう。

「この見積もりは高い?安い?」の判断基準

見積もり額の妥当性を判断するには、㎡単価での比較が有効です。外壁の張り替え工事(材工含む)の一般的な㎡単価の目安は以下のとおりです。

㎡単価の水準判断の目安
7,000円/㎡未満要注意。外壁材の品質・施工内容の確認が必要
7,000〜12,000円/㎡概ね標準的な価格帯(標準〜中グレード材)
12,000〜18,000円/㎡高グレード外壁材・高品質施工の場合に相当
18,000円/㎡超特殊工法・高級素材の場合。内容の精査が必要

極端に安い見積もりには、「安い外壁材を使用」「下地補修を省略」「保証がない」といったリスクが潜んでいることがあります。安さだけで選ばず、内容をしっかり確認することが重要です。

悪徳業者を見分けるサインと対策

悪徳業者の手口・言動対策・見分け方
「今日中に契約で〇〇万円引き」と急かす即決を求める業者は要注意。「持ち帰って検討します」と伝える
訪問営業で「近くで作業中なのでお安くできます」飛び込み営業は原則断る。自分で業者を選ぶのが鉄則
見積書が1〜2行しかなく内訳がない項目別の詳細見積もりを必ず要求する
会社の所在地・法人番号が不明瞭法人番号で会社の存在を確認。国税庁の法人番号公表サイトで検索できる
施工事例・口コミの確認を嫌がる過去の施工写真・お客様の声を必ず確認。地域での評判も調べる
「アスベストが見つかった」と工事中に追加費用を要求アスベスト含有の場合は工事前の事前調査が義務。突然の追加請求は疑う

補助金・助成金の活用も検討しよう

外壁の張り替え工事は高額になりやすいため、自治体の補助金・助成金制度を活用できる場合があります。断熱性能を高める外壁材への張り替えは「省エネリフォーム補助金」の対象となるケースがあります。制度の内容や条件は自治体によって異なるため、工事前にお住まいの市区町村の窓口や業者に確認しておくとよいでしょう。

なお、補助金の申請は工事着工前に行うことが条件となっているケースが多いため、工事を急いで進めてしまうと受給できなくなることがあります。必ず事前に確認・申請を済ませてから着工するようにしてください。

火災保険が使えるケースも

台風や雹(ひょう)などの自然災害による外壁の損傷は、加入している火災保険(風災補償・雹災補償)で修繕費が補償されることがあります。「経年劣化だから保険は無関係」と思い込まず、まず保険会社や代理店に相談してみることをおすすめします。ただし、単なる経年劣化や施工不良は補償対象外となることがほとんどです。


よくある質問

Q1. 外壁張り替えと外壁塗装、どちらを選べばいいですか?

A. 外壁材そのものが劣化・破損している場合や、雨漏りが起きている場合は張り替えの検討をおすすめします。一方、外壁材は健全で塗膜(塗料の膜)だけが劣化しているケースであれば、費用が安く済む塗装リフォームで十分なことが多いでしょう。判断が難しい場合は、まず業者に無料現地調査を依頼し、下地の状態を確認してもらうことが先決です。

Q2. 外壁張り替えの工事中、生活はできますか?

A. 基本的には工事中も生活を続けることができます。ただし、足場の設置により採光が減ったり、工事音が発生したりすることがあります。また、窓の開閉が制限される日があることや、洗濯物を外干しできない期間が生じることも考えられます。工事前に業者から工程・注意点の説明を受けておくと安心です。

Q3. 外壁張り替えの際、コーキング(シーリング)も一緒に交換すべきですか?

A. 原則として、張り替え工事と合わせてコーキングも打ち替えることをおすすめします。コーキング(シーリング)とは、外壁材の継ぎ目や開口部まわりの防水目的の充填材のことです。外壁を新しくしても、コーキングが劣化していると雨水が浸入する原因になります。張り替えと同時に施工することで足場代を節約でき、費用効率も良くなります。コーキングの打ち替え費用は一般的に8万〜20万円程度が目安です。

Q4. 契約後にキャンセルできますか?

A. 訪問販売(業者が自宅を訪ねてきて締結した契約)の場合は、契約書面を受け取った日から8日以内であればクーリングオフが可能です(特定商取引法に基づく)。クーリングオフを行う場合は、書面(はがき等)に「クーリングオフする旨・契約日・業者名・金額」を明記し、書留郵便で送付することをおすすめします。自分から業者に出向いて契約した場合や、工事が完了している場合は適用外となることがあるため注意が必要です。

Q5. 外壁張り替えの適切な時期はいつですか?

A. 一般的に、春(3〜5月)と秋(9〜11月)が施工に適した時期と言われています。気温・湿度が安定しており、外壁材の施工品質が保ちやすいためです。夏は高温多湿、冬は気温が低すぎて接着材の硬化に影響が出る場合もあるとされています。また、梅雨・台風シーズンは工期が延びることもあります。ただし、業者の繁忙期(春・秋)は予約が取りにくいため、半年〜1年前から計画を立てておくのがおすすめです。


まとめ:外壁張り替えは情報収集と相見積もりが成功のカギ

最後に、この記事のポイントを整理します。

  • 外壁張り替えの費用は、30坪の2階建てで150万〜210万円程度が目安(使用材料や住宅の状態で変動)
  • 費用を左右する主な要因は「面積・外壁材の種類・足場・撤去費・下地補修」
  • 「張り替え」か「カバー工法」か「塗装」かは、下地の状態と長期コストを踏まえて判断する
  • 外壁材は初期費用だけでなく30年間のトータルコストで比較すると賢い選択ができる
  • ㎡単価での比較と見積書の内訳確認で、適正価格かどうかを見極める
  • 補助金・火災保険の活用は工事前に確認・申請しておくことが重要
  • 悪徳業者の手口を知り、複数業者への相見積もりで安心できる業者を選ぶ

外壁の張り替えは大きな買い物だからこそ、焦らずじっくりと比較検討することが大切です。「どの業者に頼めばいいかわからない」という場合は、外壁・塗装コネクトの一括見積りサービスを活用すると、複数の業者にまとめて見積もりを依頼でき、比較がスムーズになります。ぜひ参考にしてみてください。

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