外壁におすすめの塗料・素材は?選び方のポイントと費用相場を徹底解説

外壁におすすめの塗料・素材は?選び方のポイントと費用相場を徹底解説

  • 外壁塗装

「外壁の塗り替えを考えているけど、どの塗料や素材を選べばいいの?」そんな疑問をお持ちではないでしょうか。外壁に使われる塗料や素材にはさまざまな種類があり、価格も耐久性もバラバラ。初めての方にとっては、どれが自分の家に合っ […]

「外壁の塗り替えを考えているけど、どの塗料や素材を選べばいいの?」そんな疑問をお持ちではないでしょうか。外壁に使われる塗料や素材にはさまざまな種類があり、価格も耐久性もバラバラ。初めての方にとっては、どれが自分の家に合っているのか判断が難しいですよね。

この記事では、外壁におすすめの塗料・素材の種類と特徴、費用相場、選ぶときのポイントをわかりやすくまとめています。「何を基準に選べばいいか」「費用はどのくらいかかるか」「30年トータルでお得なのはどれか」といった疑問にもお答えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。


外壁塗装の費用相場をまずざっくり確認しよう

細かい説明の前に、まずは費用の目安をざっくりつかんでおきましょう。一般的な住宅での外壁塗装費用は、使用する塗料のグレードと建物の大きさによって大きく変わります。

塗料グレード20坪の目安30坪の目安40坪の目安耐用年数の目安
アクリル系35万〜45万円50万〜65万円65万〜85万円3〜5年
ウレタン系40万〜55万円60万〜75万円75万〜95万円5〜8年
シリコン系50万〜65万円70万〜95万円90万〜120万円10〜15年
フッ素系60万〜80万円85万〜115万円110万〜145万円15〜20年
無機系70万〜90万円100万〜135万円130万〜170万円20〜25年

※足場代(15万〜25万円程度)・下地処理・人件費を含む概算です。建物の形状・劣化状況・地域によって変動します。あくまで参考値としてご活用ください。

この費用の差は、主に「塗料の種類と品質」によって生まれます。次のセクションから、費用に影響する要因や各塗料の特徴を詳しく見ていきましょう。


外壁塗装の費用を左右する主な要因

外壁塗装の費用は、塗料の種類だけで決まるわけではありません。いくつかの要因が重なって最終的な金額が決まります。あらかじめ知っておくと、見積もりの内容を理解しやすくなりますよ。

①外壁の面積・形状

塗装面積が広いほど、当然費用は上がります。一般的には1平方メートル(㎡)あたり1,500〜4,000円程度が塗装工事の単価の目安と言われています。また、出っ張りや凹凸が多い複雑な形状の外壁は、作業に手間がかかるため費用が高くなりやすいです。

【参考:外壁面積の計算方法】
外壁面積は「延床面積 × 1.2〜1.4(係数)」で概算できます。たとえば延床面積100㎡(約30坪)の家なら、外壁面積は120〜140㎡程度と見込んでおくとよいでしょう。

②外壁の劣化状況・下地処理の程度

ひび割れ(クラック:外壁に入る亀裂のこと)や塗膜の剥がれが多い場合は、塗装の前に「下地処理(塗料をしっかり密着させるための補修作業)」が必要になります。下地処理の費用は5万〜15万円程度が目安で、劣化が進むほど費用が上がる傾向があります。逆に言うと、早めにメンテナンスすることで下地処理費用を抑えられることもあります。

③足場の設置費用

外壁塗装では、作業員が安全に作業するために仮設足場(作業用の骨組み)を組む必要があります。足場代は15万〜25万円程度(1㎡あたり600〜1,000円が目安)かかることが多く、屋根塗装と同時に行うと足場代を共有できるため費用を抑えられる場合があります。

④業者の規模・地域

大手リフォーム会社は広告費や管理費が上乗せされることが多く、地元の中小業者と比べて費用が10〜30%程度高くなる傾向があると言われています。また、都市部ほど人件費が高くなりやすいとも言われています。

⑤築年数

築年数が古いほど下地処理が必要な箇所が増え、費用が上がりやすくなります。目安として、築10年以内は比較的標準的な費用で収まることが多く、築20年を超えると下地補修費用が加算されるケースが増えてくると言われています。


外壁におすすめの塗料・素材を種類別に比較

ここからが本題です。外壁に使われる主な塗料・素材の種類と、それぞれの特徴を詳しく解説します。「どれが自分の家に合っているか」を考えながら読んでみてください。

シリコン系塗料|コスパ重視ならこれ

現在、外壁塗装で最も多く選ばれているのがシリコン系塗料です。シリコン樹脂(ケイ素を含む合成樹脂)を主成分としており、価格・耐久性・汚れへの強さのバランスが良く、多くの住宅で「コスパ最良の選択肢」として推奨されています。㎡単価は2,500〜3,500円程度が目安です。初めて外壁塗装をする方にも選びやすい塗料と言えるでしょう。

フッ素系塗料|長持ちさせたいならイチオシ

耐久性を重視するなら、フッ素系塗料がおすすめです。フッ素樹脂(摩擦や熱・薬品に強い素材)を使用しており、耐用年数が15〜20年と長めです。㎡単価は3,000〜4,500円程度が目安で1回あたりの塗装コストは高めですが、長期的に見ると塗り替え回数が減りトータルコストを抑えられる可能性があります。特に「頻繁に工事したくない」「長期間家を維持したい」という方に向いています。

無機系塗料|最高グレードを求めるなら

無機系塗料は、ガラスや石などの無機成分(炭素を含まない鉱物系素材)を含む最上位グレードの塗料です。耐候性・防汚性が非常に高く、20年以上の耐用年数が期待できると言われています。㎡単価は3,500〜5,500円程度が目安です。ただし費用は最も高くなるため、予算に余裕がある場合や、長期的なコスト重視の方に向いているでしょう。

ウレタン系塗料|費用を抑えたい方に

比較的安価なウレタン系塗料は、初期費用を抑えたい方に選ばれることがあります。㎡単価は1,800〜2,500円程度が目安です。ただし耐用年数がシリコン系より短く、頻繁に塗り替えが必要になるため、長期的なコスト計算も忘れずに行いましょう。

以下に、各塗料の特徴を比較した表をまとめました。

塗料の種類耐用年数㎡単価の目安特徴おすすめの人
アクリル系3〜5年1,200〜2,000円安価だが耐久性低め短期的に使用する予定の方
ウレタン系5〜8年1,800〜2,500円柔軟性があり密着性高め初期費用を抑えたい方
シリコン系10〜15年2,500〜3,500円バランスが良く最もポピュラーコスパ重視の方(最多選択)
フッ素系15〜20年3,000〜4,500円耐久性・防汚性に優れる長持ちを優先したい方
無機系20〜25年3,500〜5,500円最高水準の耐候性・防汚性最高品質・長期維持を求める方

※耐用年数・㎡単価はメーカーや施工環境によって異なります。あくまで一般的な目安としてご参考ください。

外壁素材別のおすすめ塗料も確認しよう

使用する塗料は、外壁の素材によっても変わってきます。代表的な外壁素材と相性の良い塗料の組み合わせを以下にまとめました。

外壁素材特徴おすすめの塗料注意点
モルタルセメント・砂・水を混ぜた左官材。ひび割れしやすい弾性シリコン・弾性フッ素弾性塗料(伸縮性のある塗料)でひび割れに追従
窯業系サイディングセメント系の板材。日本で最も普及シリコン・フッ素系目地のコーキング(継ぎ目の防水材)も同時交換推奨
金属サイディングアルミや鋼板製。錆びに注意が必要ウレタン・フッ素系錆止め下塗り材の使用が必須
ALC軽量気泡コンクリート。断熱性が高いが吸水性も高い弾性シリコン・無機系透湿性(水蒸気を通す性質)のある塗料を選ぶことが重要
木材系外壁天然木を使用。温かみがあるが定期的な塗装が必要木部専用の浸透性塗料木の呼吸を妨げない浸透タイプを選ぶ

自分の家の外壁素材が何かわからない場合は、業者に確認してもらうのがおすすめです。


「こんな家にはこの塗料」マッチングガイド

「結局、自分の家にはどれが合っているの?」と迷う方のために、状況別のおすすめをまとめました。参考にしてみてください。

あなたの状況おすすめの塗料理由
築10〜15年で初めての塗装シリコン系コスパが良く、外壁の劣化が進む前に標準グレードで十分カバーできる
築20年以上で「次が最後の塗装」と考えているフッ素系・無機系耐用年数が長いため、次の塗り替えまでの間隔を最大化できる
将来的に売却・賃貸を考えているシリコン系〜フッ素系外観の美しさを長期間維持でき、物件の価値向上につながりやすい
とにかく初期費用を抑えたいウレタン系まずは費用を抑えて、次回から高グレードに切り替えるという選択肢もある
海の近くや強風地域に住んでいるフッ素系・無機系塩害や汚れに強く、厳しい環境でも耐久性を発揮しやすい
モルタル外壁でひび割れが気になる弾性シリコン系弾性素材がひび割れに追従し、雨水の侵入を防ぎやすい

30年間のトータルコスト比較シミュレーション

塗料選びで迷ったとき、ぜひ参考にしていただきたいのが「30年間のトータルコスト」の考え方です。1回の費用だけで比べると安くても、塗り替え回数が多ければ長期的には割高になることがあります。

【シミュレーション条件】
・建物:30坪・2階建て・窯業系サイディング(外壁面積:約130㎡)
・足場代:毎回18万円(固定)
・下地処理・その他付帯費:毎回10万円(固定)

塗料グレード1回の塗装費用耐用年数30年間の塗り替え回数30年トータル費用(概算)
ウレタン系約68万円6年5回340万円
シリコン系約85万円12年3回255万円
フッ素系約100万円17年2回200万円
無機系約120万円22年1〜2回180〜240万円

※上記はあくまで試算です。将来の物価変動・劣化状況・施工条件によって大きく異なります。長期コストのイメージをつかむための参考値としてご活用ください。

この試算を見ると、初期費用が高いフッ素系や無機系の方が、長期的には費用を抑えられる可能性があることがわかります。「今の出費」だけで判断せず、ライフプランとあわせて検討してみましょう。


費用シミュレーション例と見積書の読み方

具体的なシミュレーション例

「自分の家ならいくらかかるか」を考えるうえで、具体的な計算例を見てみましょう。

【条件設定】
・築20年・30坪・2階建て・窯業系サイディング外壁
・使用塗料:シリコン系(㎡単価:3,000円)
・外壁面積:約130㎡
・コーキング(継ぎ目の防水処理)の打ち替えあり

工事項目数量・内容費用(目安)
足場設置・撤去130㎡ × 800円10万4,000円
高圧洗浄130㎡ × 300円3万9,000円
下地処理(クラック補修)一式4万〜8万円
コーキング打ち替え約100m × 900円9万円
外壁塗装(下塗り・中塗り・上塗り3回)130㎡ × 3,000円39万円
付帯部塗装(雨樋・破風板など)一式8万〜12万円
合計(概算)約74万〜82万円

※上記はあくまで計算例です。実際の費用は劣化状況・業者・地域により大きく異なります。

「この見積もりは高い?安い?」の判断基準

見積もりを受け取ったとき、適正かどうか判断するためのポイントをまとめました。

判断の目安内容
㎡単価が1,500円以下極端に安い場合は、塗料の品質・塗装回数の削減が疑われます。必ず内訳を確認しましょう
㎡単価が6,000円以上高品質な塗料や難易度の高い工事でなければ、相場より割高な可能性があります
適正範囲の目安シリコン系なら㎡単価2,500〜3,500円、フッ素系なら3,000〜4,500円が一般的な目安です
「一式」表記が多い内訳が不明で後から追加費用が発生するリスクがあります。詳細の明示を求めましょう

失敗しないための業者選び・注意点

外壁塗装は、塗料選びと同じくらい「業者選び」が重要です。残念ながら、悪質な業者によるトラブルも少なくありません。ここでは、安心して工事を任せるためのポイントをお伝えします。

必ず複数の業者から見積もりを取る

外壁塗装の費用は、業者によって同じ工事でも20〜40%程度の差が出ることがあります。最低でも3社から相見積もりを取ることで、適正価格の相場感をつかむことができます。「1社だけで決めない」は鉄則です。

見積書のチェックポイント

見積書を受け取ったら、以下の点を確認しましょう。

  • 塗料のメーカー名・品番が明記されているか
  • 塗装回数(下塗り・中塗り・上塗りの3回が基本)が記載されているか
  • 足場代・高圧洗浄・下地処理・コーキング費用が内訳として明示されているか
  • 付帯部(雨樋・破風板・軒天など)の塗装が含まれているか
  • 保証内容(年数・範囲)が具体的に書かれているか

悪徳業者の手口と対策

よくある手口見分け方・対策
「今すぐ決めないと損」と突然訪問して急かす優良業者はその場での即決を求めません。冷静に断り、複数社に相見積もりを
極端に安い見積もりで受注し、後から追加費用を請求「一式」が多い曖昧な見積もりに注意。必ず内訳の明示を求めましょう
「外壁が危険な状態」と不安をあおる他の業者にも診断を依頼し、本当に緊急性があるか確認しましょう
契約前に「手付金」や「着手金」を要求する通常、外壁塗装では工事完了後の支払いが一般的です
口頭のみで書面による説明がない必ず書面(見積書・契約書)での確認を。口頭の約束は証明できません

少しでも「おかしいな」と感じたら、その場で決断せず、クーリングオフ(契約後8日以内であれば無条件で解約できる制度)も活用しながら、落ち着いて別の業者にも相談してみることをおすすめします。

補助金・助成金の活用も検討を

自治体によっては、外壁塗装工事に対して補助金や助成金が利用できる場合があります。金額や条件は地域によって異なりますが、5万〜20万円程度の補助が受けられることもあると言われています。工事を依頼する前に、お住まいの市区町村の窓口や公式ウェブサイトで確認してみましょう。

※補助金・助成金制度は自治体によって内容が大きく異なり、予算上限に達すると年度途中で受付終了となる場合もあります。最新の申請受付状況は各自治体の公式サイトでご確認ください。

火災保険が使えるケース・使えないケース

区分具体例
保険が適用される可能性があるケース台風・強風・雹(ひょう)・大雪などの自然災害が原因の外壁損傷
保険が適用されないケース経年劣化・自然な色あせ・施工不良・故意による損傷

保険を使えるかどうかは加入中の契約内容によって異なります。まずは保険証書を確認し、不明な点は保険会社に直接問い合わせましょう。なお、「保険申請を代行します」と強調する業者には慎重に対応することをおすすめします。


よくある質問

Q1. 外壁塗装はどのくらいの頻度で行うべきですか?

A. 使用する塗料の種類によって目安が変わります。シリコン系なら10〜15年、フッ素系なら15〜20年に1回が目安とされています。ただし、立地環境(沿岸部・日当たり)や外壁素材によっても異なります。「チョーキング(外壁を触ると白い粉がつく現象)」や「ひび割れ」が見られたら、早めに専門家に診断してもらいましょう

Q2. 外壁塗装と外壁張り替えはどちらがいいですか?

A. 外壁の劣化が表面的な塗膜のみであれば塗装で対応できますが、外壁材そのものが腐食・破損しているほど劣化が進んでいる場合は張り替えが必要になることがあります。費用の目安は、塗装が70万〜120万円程度、張り替えは150万〜400万円程度と大きく異なります。まずは専門家に診断してもらい、最適な方法を選ぶのがおすすめです。

Q3. 相見積もりを取る際に気をつけることはありますか?

A. 複数の業者に見積もりを依頼する際は、同じ条件(塗料の種類・工事範囲など)で比較することが大切です。条件がバラバラだと単純比較できず、安い見積もりが実は工事内容が少ないだけ、ということも起こりえます。「どの塗料を使うか」「何回塗るか」「付帯部は含むか」を統一して依頼しましょう。

Q4. 塗装中の生活への影響はどのくらいありますか?

A. 外壁塗装の工期は一般的な30坪程度の住宅で7〜14日程度と言われています。工事中は窓を開けにくい時間帯や、塗料のにおいが気になる場合があります。また、足場が設置されるため、防犯面から窓の施錠をしっかり行うことも大切です。工事前に業者から詳しい説明を受けておくと安心でしょう。

Q5. DIYで外壁塗装はできますか?

A. 1階部分の一部や塀などであればDIYで対応できる場合もありますが、2階以上の高所作業や足場が必要な工事は危険が伴うため、専門業者に依頼することを強くおすすめします。また、プロと同じ品質の下地処理・塗装回数を素人が再現するのは難しく、耐久性が落ちてしまうリスクもあります。費用を節約したい場合は、相見積もりで適正価格を見極める方が現実的でしょう。


まとめ|外壁のおすすめ選びは比較検討がカギ

この記事でお伝えした内容を簡単に振り返りましょう。

  • 外壁塗装の費用は塗料グレード・面積・劣化状況などによって大きく変わる
  • コスパ重視ならシリコン系(㎡単価2,500〜3,500円)、長持ち重視ならフッ素系・無機系がおすすめ
  • 30年のトータルコストで見ると、高グレード塗料の方が割安になるケースも多い
  • 外壁の素材(サイディング・モルタルなど)に合った塗料を選ぶことが大切
  • 業者選びは複数社の相見積もりが基本。見積書の㎡単価と内訳を必ず確認する
  • 悪徳業者のサインを見逃さず、おかしいと感じたら即決しない
  • 補助金・助成金や火災保険の活用も工事前に確認しておく価値がある

外壁塗装は決して安くない買い物ですが、正しい知識を持って業者を比較することで、満足度の高いリフォームを実現できるでしょう。まずは相見積もりを取ることが、後悔しない外壁塗装の第一歩です。

外壁・塗装コネクトでは、複数の業者に一括で見積もりを依頼することができます。手間をかけずに比較検討したい方は、ぜひ活用してみてください。

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