外壁に使うサイディングって?工事の前に知っておきたい基礎知識を簡単解説
日曜大工などをよくやるという方は「サイディング」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。注文住宅を建てる際や外壁のメンテナンスをする際には、必ずと言っていいほど登場します。サイディングとは外壁の一番外側に張る板状の外壁材のことで、それまで多く使用されていた塗り壁などに代わって普及したものです。今回はサイディングについて、使用するメリット・デメリットやメンテナンス方法などを簡単に解説していきます。
1サイディングってどんなもの?
1-1 サイディングとは
冒頭でも触れましたが、サイディングとは外壁に張る板のことです。それまでは外壁の施工といえば塗り壁が主流でしたが、板状のサイディングは施工のしやすさなどから急速に普及し、現在日本の住宅ではNo.1のシェア率を誇ります。注文住宅を建てる際、外壁が家のイメージを決める上でとても重要なポイントであることは言うまでもありません。サイディングは木目調、タイル調などデザインが豊富なことや、張り方によって様々なニュアンスを出すことができるのも人気の理由でしょう。
1-2 外壁にサイディングを使うメリット・デメリット
サイディングは既に高い人気を誇る外壁材ですが、他の外壁材と比べてどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。サイディング以外の外壁材としては、塗り壁やALC(軽量気泡コンクリート)、タイルなどがあり、サイディングに比べるとシェアは少ないですが、どれもそれぞれに魅力的な外壁材です。サイディングを使用することのメリット・デメリットとしては以下のようなものがあります。
※ここではサイディングの中でも特に多く使用されている窯業系サイディングと金属系サイディングを想定してメリット・デメリットを紹介していきます。
●サイディングのメリット
・デザインとカラーが豊富
・初期費用が安くて手軽に施工できる
・工期が短い
・耐火性に優れている
・耐震性に優れている
・最近では雨水で汚れを落とすなどクリーニング機能が備わったものもある
・材料の品質が均一なので業者の腕による差が出にくい
●サイディングのデメリット
・メンテナンスに費用と手間がかかる
(5~7年に一度シーリングの補修、10年に一度程度は再塗装の工事が必要)
・デザインは多いが、高級感はタイルやモルタルに劣るとの声も
・曲面には施工ができない
サイディングの大きなメリットとしては、やはりデザインが豊富なことと、初期費用が安くて手軽なことでしょう。サイディング自体が大量生産可能で、塗り壁に比べて施工に手間がかからず工期が短いことや、職人による技術の差が出にくいことなどが大きなポイントです。
機能面はサイディングの種類にもよりますが、軽量で耐震性に優れている点、断熱性が高い点(断熱材入りの場合)、セルフクリーニング機能が備わっているものがあることなど、様々なメリットがあります。
ただし、デメリットとしてメンテナンスコストには注意が必要です。最初はデザインも豊富でおしゃれな印象になりますが、劣化してくると見た目はもちろん、防水性などの機能面にも影響が出てくるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。シーリングというつなぎ目部分の補修は5~7年に一度程度、表面の塗装は10年に一度程度は必要と言われています。(メンテナンスについては2章で詳しく説明します。)また、一概には言えませんが、近くで見るとやはり質感などがタイルやモルタルなどには劣るといった声があります。
1-3 サイディングの種類
サイディングには、窯業(ようぎょう)系サイディング、金属系サイディング、樹脂系サイディング、木質系サイディングの4つの種類があります。このうち最も多く使用されているのが窯業系サイディングで(日本でのシェア率は70%以上)、サイディングと言えば窯業系サイディングのことを指す場合もあります。続いて、金属系サイディングが多く使用されています。それぞれのサイディングの特徴をまとめると以下の通りです。
特徴 | |
---|---|
窯業(ようぎょう)系 サイディング |
・日本でのシェア率はNo.1
・セメントをベースにした素材で、窯を使って焼き上げる工程があるため窯業系と呼ばれる ・タイル柄、木目柄などデザインやカラーがとても豊富 ・耐火性、遮音性などに優れていて、近年では汚れを落としやすくする機能が備わったものもある ・初期費用が比較的安く、工期も短いので手軽に施工できる ・熱が籠りやすいので室温が上昇しやすい |
金属系 サイディング |
・窯業系サイディングに次いで多く使用されている外壁材
・金属を使った外壁材で、ガルバリウム鋼板、アルミニウムなどの種類がある ・重量が軽く(窯業系サイディングの4分の1から8分の1程度)耐震性が高い ・素材自体は断熱性が低いが、断熱材一体型のものが多い ・種類によっては初期費用が高くなる ・デザインのバリエーションは窯業系サイディングよりは少ないが、シンプルでスタイリッシュな印象 |
樹脂系 サイディング |
・日本での普及率はかなり低いが、海外では多く使用されている外壁材
・金属屋根よりもさらに軽く耐震性が高い ・窯業系や金属系に比べるとデザインのバリエーションが少ない ・施工できる業者が少ないため、費用が高額になりやすく、業者探しも大変 |
木質系 サイディング |
・天然の木を使用した外壁材
・断熱性に優れている ・木の温もりを感じられるのが大きな特徴だが、耐火性が低くメンテナンスが大変 |
2施工からメンテナンスまで
2-1 サイディングの施工・張り替え
サイディングの施工には新築時に行うものと、経年劣化に伴う張替えリフォームがあります。
新築時にはハウスメーカーなどが行う場合が多いですが、張替えリフォームを行う場合には、建築時のメーカーに依頼する以外に、自分で外壁の施工業者を探して工事を行う方法があります。建築後すぐに何らかのトラブルによって施工が必要になった場合には、ハウスメーカーの保証などを使って施工するのも一つの手ですが、建築から時間が経って保証期間なども過ぎている場合には、自分で専門業者に依頼する方が技術や価格などの面でメリットがあることが多いです。
張替えの時期や費用などについては、以下の記事で詳しくご紹介しているので合わせてご覧ください。
- サイディングの張替え工事について詳しく知る
- サイディング張替えの費用相場は?外壁材の種類ごとに徹底解説!
2-2 定期的なメンテナンス
サイディングのメンテナンス方法としては、カバー工法、塗装、部分修理などがあります。ここでは、窯業系サイディングと金属系サイディングのメンテナンスについてご紹介します。
費用相場 | 時期 | 内容 | |
---|---|---|---|
部分修理 | 3~20万円程度(足場なし) 30~50万円程度(足場あり) |
5~10年に一度 | ・シーリングの補修 ・ひび割れの補修 ・台風などによる傷の補修 など |
塗装 | 60~120万円 ※30~40坪の家の場合 |
10年~15年に一度 | ・劣化による塗料の剥がれを補修 (表面に再度塗料を塗る) ・外観の維持 |
カバー工法 | 80~200万円 ※30~40坪の家の場合 |
20~30年に一度 | ・既存の外壁材の上に新しい外壁材を被せる工事 |
サイディングは施工時から時間が経つにつれてひび割れ、一部の剥がれ、シーリングの劣化、錆、チョーキング現象などの様々な劣化症状が現れます。これらは家の美観を損ねるだけでなく、運が悪いと雨漏りやさらなる劣化に繋がるため定期的にメンテナンスを行うことが大切です。
大まかな目安としては、建築から5~7年程度(金属系サイディングなら5~10年程度)したら部分修理、10年以上たったら塗装を一度検討しておくのが良いでしょう。もちろん劣化の状況は環境やそれまでの手入れの度合いによって異なるので一概には言えませんので、傷みの具合などを確認して不具合を見落とさないように心掛けましょう。
塗装の費用などについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
- 外壁の塗装工事について詳しく知る
- 外壁塗装の費用相場って?塗装の面積や塗料ごとに全解説!
2-3 まとめ
今回の記事ではサイディングの種類やメンテナンス方法についてご紹介してきました。タイルやモルタルなどに比べて劣る面がないわけではないですが、種類が豊富で耐震性、耐火性などの機能面のメリットも多く初期費用が安いサイディングは、初めての方や施工に迷っている方にとっては最も施工しやすい外壁材と言えるでしょう。
実際の工事では、業者選びはとても重量なポイントになります。選び方の注意点などは以下の記事でもご紹介しておりますので合わせてご覧ください。
- 業者選びについて詳しく知る
- 【保存版】サイディング張替えの知識を総まとめ!費用相場、時期、種類別の特徴など徹底解説
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